「自分でドアノブ交換に挑戦してみよう!」そう決意した時、多くの人がまず新しいドアノブを探し始めます。しかし、それと同じくらい重要なのが、作業をスムーズかつ安全に進めるための「道具」を、事前にきちんと準備しておくことです。いざ作業を始めてから、「あれがない、これがない」と慌てることがないように、DIYでのドアノブ交換に、必要となる基本的な道具と、その選び方のポイントを、確認しておきましょう。まず、絶対に欠かせないのが、「ドライバー」です。錠前のネジは、プラスネジとマイナスネジの両方が使われていることが多いため、必ず、両方のタイプを用意してください。ここで重要なのが、「サイズ」と「種類」です。ネジの頭の溝の大きさに合わないドライバーを使うと、ネジ山を潰してしまい、ネジが回せなくなる原因となります。特に、プラスドライバーには、#1, #2, #3といったサイズがあるので、一般家庭でよく使われる#2を中心に、いくつかのサイズがセットになったものがあると安心です。また、普通のドライバーでは届かない、奥まった場所のネジを回すために、軸の長いドライバーや、逆に、狭い場所で力を入れやすい、柄の短い「スタビードライバー」もあると、何かと便利です。次に、DIYの基本中の基本とも言える「メジャー(コンベックス)」です。前述の通り、ドアノブ交換の成否は、正確な採寸にかかっています。ドアの厚みやバックセットなどを、ミリ単位で正確に測るために、JIS規格に合格した、精度の高いメジャーを用意しましょう。そして、円筒錠のドアノブを外す際に、必須となるのが、「キリ」や「千枚通し」、あるいは、伸ばした「ペーパークリップ」の先などの、細くて硬い棒状のものです。これは、ノブの根元にある、小さな解除ボタンを押すために使います。安全ピンなどでも代用できますが、ある程度の硬さがないと、うまく押せない場合があります。これらの基本的な道具に加えて、細かい部品をなくさないための「トレー」や、ドアを傷つけないための「養生テープ」、そして、作業の際に手を保護するための「軍手」などがあれば、さらに万全です。
ドアノブ交換に必要な道具はこれだけ