円筒錠と並んで、室内のドアで広く使われているのが、ドアノブがレバー状になった「チューブラ錠」、通称「レバーハンドル錠」です。力の弱い、高齢者や子供でも、上から下に押すだけで、簡単にドアを開けられるのが特徴です。このレバーハンドル錠の交換も、基本的な構造は円筒錠と似ており、DIYでの交換が可能です。そのやり方を、ステップごとに見ていきましょう。準備するものは、「新しいレバーハンドル錠一式」と、「プラスドライバー」です。ステップ1は、「既存のレバーハンドルの取り外し」です。まず、室内側のレバーハンドルの、根元の部分を、注意深く観察してください。そこに、小さな「ネジ」があるはずです。このネジを、ドライバーで緩めることで、レバーハンドル本体を、引き抜くことができます。製品によっては、円筒錠と同じように、小さな穴にピンを押し込むタイプもあります。レバーハンドルが外れたら、その下にある、丸形や角形の台座(丸座・角座)を外します。多くは、台座を、反時計回りに回すか、あるいは、下側にある隙間に、マイナスドライバーを差し込んで、こじ開けることで外せます。台座が外れると、ドアを挟んでいる、二本のプラスネジが現れます。このネジを緩めて外せば、室外側のレバーハンドルも、一緒に取り外せます。最後に、ドアの側面にある、ラッチボルトを固定しているプレートの、上下のネジを外し、ラッチ本体を、引き抜けば、分解は完了です。ステップ2は、「新しいレバーハンドルの取り付け」です。これは、取り外した時と、逆の手順で行います。新しいラッチを差し込み、プレートで固定。室外側のハンドルを差し込み、室内側からネジで固定。台座を取り付け、最後に、レバーハンドルを差し込み、根元のネジを締めれば、完成です。レバーハンドルには、左右の向きがあるので、取り付けの際に、間違えないように注意しましょう。