夜間、オートロックの鍵忘れで困っている人を助ける「鍵のレスキューサービス」。皆さんは、どのような人たちが、どのように働いているかご存知でしょうか?今回は、夜間専門の鍵レスキューサービスに密着し、その舞台裏をレポートします。夜8時、都内某所の鍵レスキューサービス会社のオフィス。電話が鳴り響き、オペレーターが次々と対応しています。「はい、鍵のレスキューサービスです。どうされましたか?」「オートロックで鍵を忘れて家に入れなくなってしまったんですね。場所はどちらでしょうか?」「夜間料金と出張費を含めて、おおよそ〇〇円になります。よろしければ、今すぐ作業員を手配いたします。」オペレーターは、依頼内容、場所、料金などを確認し、システムに入力していきます。入力された情報は、無線で待機中の作業員のスマートフォンに送信されます。作業員は、最も近い現場に向かい、鍵開け作業を行います。夜9時、作業員のAさんに同行させてもらいました。Aさんは、鍵開けのプロとして10年のベテランです。今日の現場は、駅から徒歩5分のマンション。オートロックの鍵忘れで困っている女性からの依頼です。現場に到着すると、女性はエントランスの前で不安そうに立っていました。「すみません、夜遅くに…」女性は申し訳なさそうに言いました。「大丈夫ですよ。お任せください。」Aさんは笑顔で応じ、鍵開け作業に取り掛かります。まずは、身分証明書の提示を求め、女性が居住者であることを確認します。次に、オートロックの種類を確認し、最適な解錠方法を選択します。今回のオートロックは、比較的シンプルなタイプ。Aさんは、特殊な工具を使い、数分で鍵を開けました。「すごい!ありがとうございます!」女性は、Aさんのプロの技術に感嘆していました。Aさんは、鍵開け作業後、料金を請求し、領収書を渡します。「また何かありましたら、いつでもご連絡ください。」Aさんは、女性に笑顔で声をかけ、次の現場へと向かいます。夜11時、再びオフィスに戻ると、オペレーターは相変わらず忙しそうに電話対応しています。夜間は、鍵忘れの依頼だけでなく、鍵紛失、鍵の故障、防犯対策など、様々な依頼があるそうです。鍵レスキューサービスの仕事は、24時間体制、年中無休です。