我が家の玄関の鍵がディンプルキーになったのは、数年前の引っ越しがきっかけでした。その複雑そうな見た目から、防犯性が高そうだと安心感を覚えていたものの、当時は合鍵を作るという発想自体がありませんでした。しかし先日、遠方に住む両親がしばらく泊まりに来ることになり、万が一の際に出入りができるようにと、急遽ディンプルキーの合鍵が必要になったのです。正直なところ、ディンプルキーの合鍵作成がこれほど手間と時間がかかるとは、その時まで全く知りませんでした。まず、近所のホームセンターに軽い気持ちで純正キーを持って行ったのですが、あっさりと「うちはディンプルキーは扱っていません」と断られてしまいました。そこで初めて、ディンプルキーの合鍵作成は特殊なのだと気づいたのです。慌ててスマートフォンで検索し、ディンプルキーの合鍵に対応しているという市内の鍵専門店を見つけました。電話で問い合わせると、「鍵の種類にもよりますが、一度純正キーと、もしあればセキュリティカードをお持ちください」とのこと。セキュリティカード?そんなものがあっただろうかと、家中を探し回り、なんとか鍵と一緒に保管されていた小さなカードを発見。それを持って、改めて鍵専門店へ向かいました。お店の方は非常に丁寧で、まず私の持ってきた純正キーとセキュリティカードを確認し、鍵の種類を特定してくれました。幸い、その場で対応可能なタイプだったようですが、それでも「精密な作業になるので、1時間ほどお時間をいただきます」とのこと。料金も、以前ギザギザの鍵の合鍵を作った時とは比べ物にならないくらい高額で、正直少し驚きました。しかし、これも高い防犯性のためなのだと納得し、お願いすることに。待っている間は、本当にちゃんと使える合鍵ができるのか、少しドキドキしていました。そして約1時間後、無事に合鍵が完成。お店の方からは、「必ず一度、ご自宅の鍵穴で試してみてください。もし不具合があればすぐに対応します」と言われました。帰宅後、早速新しい合鍵を玄関の鍵穴に挿してみると…スッと入り、スムーズに回転!まるで純正キーと同じように使うことができ、ホッと胸をなでおろしました。
初めてのディンプルキー合鍵作成体験記