引き戸は、構造上、窓や開き戸に比べて防犯対策が甘くなりがちです。しかし、適切な対策を講じることで、防犯性を大幅に向上させることができます。まず、基本的な対策として、補助錠の設置が挙げられます。一つのロックだけでは、万が一の場合に備えが不十分です。補助錠を設置することで、侵入者は解錠に時間がかかり、侵入を諦める可能性が高まります。補助錠の種類も様々ですが、面付け錠や内締り錠などが効果的です。次に、ガラス部分の防犯対策も重要です。引き戸にガラスが使用されている場合、ガラスを割って侵入されるリスクがあります。防犯フィルムを貼ったり、割れにくい合わせガラスに交換するなどの対策が必要です。また、クレセント錠は、防犯性が低いとされるため、より防犯性の高いロックに交換することをおすすめします。さらに、戸車のがたつきや、戸と戸枠の隙間も、防犯上の弱点となります。戸車の調整や、隙間テープの使用などで、これらの問題を解消しましょう。センサーライトや防犯カメラの設置も、侵入抑止効果が期待できます。これらの防犯対策を組み合わせることで、引き戸の防犯性を高め、安心して生活できる住まいを実現できます。長年使用している引き戸のロックが、最近調子が悪くなってきました。鍵が回りにくくなったり、ロックが外れにくくなったりと、様々な症状が出てきました。完全に故障してしまう前に、自分で修理を試みることにしました。まず、インターネットで「引き戸ロック 修理」と検索し、故障の原因と修理方法について調べました。よくある故障事例としては、鍵穴の内部の汚れや、潤滑油不足、部品の破損などが挙げられるようです。今回の症状から、鍵穴の汚れか潤滑油不足が原因ではないかと推測しました。まずは、鍵穴専用の潤滑剤を試してみることにしました。鍵穴に潤滑剤を少量注入し、鍵を何度か抜き差ししてみると、鍵の回りがスムーズになりました。しかし、ロックが外れにくい症状は改善されません。次に、ロック機構部分の点検を行いました。引き戸のロック機構は、比較的シンプルな構造で、ネジを外せば分解できるタイプでした。分解してみると、内部の部品にサビや汚れが付着していることがわかりました。パーツクリーナーで汚れを落とし、可動部分に潤滑油を塗布して、再度組み立ててみました。すると、ロックがスムーズに外れるようになり、修理完了です。